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私の不合格カルテ2016年|屋上広場の上に3階を載せてしまった話

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一級建築士ドル
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2016年の私は、図面を書き切った時点で「受かったかもしれない」と思っていました。

でも、その手応えは試験後すぐに消えました。

私が2回目の一級建築士製図試験を受験したのは2016年。

課題は「子ども・子育て支援センター」でした。

2015年は課題文を正しく読めずに不合格になりました。

だから2016年は、課題文をしっかり読み、昨年と同じ失敗だけは繰り返さないと決めて試験に臨みました。

しかし、この年は別の失敗をしてしまいます。

それは、空間をイメージできていなかったことです。

2015年の失敗はこちらの記事で詳しく紹介しています。

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「屋上広場」の上に3階を計画してしまった

課題文には、次のような条件がありました。

「屋上広場」は、児童館・子育て支援部門の利用者が使用するものとして、

2階床レベル(建築物の1階の屋上)に計画する。

私が計画したのは、おおよそこのような断面構成だったと記憶しています。

  • 1階に保育所部門
  • 2階に屋上広場+子育て支援部門の一部
  • 3階に児童館・子育て支援部門の残り

当時の私は、この断面構成で課題文を満たしていると思っていました。

しかし、今振り返ると致命的なミスを犯してしまいました。

それは、屋上広場の真上に3階を計画してしまったのです。

こんな感じの計画だったと思います。

面積が足りない。でも、その違和感を無視した

要求室を配置していくと、どう考えても面積が足りませんでした。

それでも私は、「3階も1階と同じ床面積で計画すれば納まる。」そう考えてエスキスを進めました。

結果として、屋上広場の一部がピロティのような空間になってしまいました。

今ならすぐに分かります。

それは「屋上広場」とは言えません。

でも、本試験中の私はこう思っていました。

「これでやっと、ハマった」

当時の私は、要求室をどう納めるかばかり考えていました。

その瞬間は達成感すらありました。

でも今振り返ると、私は建物ではなくパズルを解いていただけでした。

当時の私は、要求室をどう納めるかばかり考えていました。

同じように考えている方は、この記事をご覧いただくと考え方が変わると思います。

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書き切ったことで安心してしまった

試験終了の瞬間は、不思議なくらい手応えがありました。

最後まで図面を書き切ることができたからです。

2015年よりも落ち着いて試験を終えられた。

そんな感覚でした。

ところが、試験後に資格学校の講師へ再現図面を見せたとき、

「それはまずいね。」

と言われました。

その瞬間、一気に不安になりました。

「たしかに、これじゃ屋上広場と言えないか。」

試験中にはまったく気付けなかった違和感が、一気に現実になりました。

結果はランクⅢ

合格発表。

結果はランクⅢでした。

空間構成に大きな問題がある場合は、ランクⅢになることが多いと聞いていました。

そのため、結果を見たときは驚きよりも、

「やっぱりそうだったか。」

という気持ちの方が大きかったです。

一級建築士ドル
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アイゾメ図で描くと、こんな建物です。

今見ると一目で違和感がありますが、試験中はその違和感に気付けませんでした。

この年に学んだこと

2016年の敗因は、屋上広場ではありません。

空間を立体で考えられていなかったこと。

これが本当の敗因でした。

平面図だけを見ていると、なんとか納まっているように見えます。

しかし、断面を想像するとその計画は明らかにおかしい。

本試験では焦りもあり「描き切ること」が目的になってしまいます。

すると、図面全体を客観的に見る余裕がなくなります。

2016年の私は、まさにその状態でした。

今なら、当時の自分にこう言います

一級建築士ドル
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「一度、断面を頭の中で描いて、確認しよう。」

屋上広場の上に3階を載せた時点で、おかしいことに気付けたはずです。

製図試験は、平面図を描く試験ではありません。

建物全体の空間をイメージし、それを図面として表現する試験です。

2016年、私はそのことを身をもって学びました。

ABOUT ME
一級建築士|ドル
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ランクⅢ研究所 所長
私は一級建築士設計製図試験に8回挑戦し、ようやく合格しました。 何度もランクⅢを経験したからこそ、「なぜ落ちるのか」「どうすれば合格できるのか」を考え続けてきました。

このブログでは、エスキス・課題分析・製図の考え方など、当時の自分が知りたかったことを、実体験をもとに発信しています。
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