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製図の考え方

ランクⅢになる人の共通点|私が6回ランクⅢだったから分かったこと

deburi-man
一級建築士ドル
一級建築士ドル

私は一級建築士製図試験で、6回ランクⅢ、1回ランクⅡという結果を経験しました。

知っているつもりだったことができていなかったり、同じような失敗を繰り返したり、一度は試験を諦めたこともあります。

「なぜランクⅢだったのか分からない。」
「毎年同じようなところでつまずいてしまう。」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

私もそうでした。

しかし今、不合格だった図面を見返すと、ランクⅢだった図面にはいくつかの共通点があります。

この記事では、私自身が6回ランクⅢを経験したからこそ気付いた「ランクⅢになる人の共通点」をお伝えします。

課題文を「読んだつもり」になっている

ランクⅢだった頃の私は、課題文を読んでいるつもりでした。

しかし実際には、要求室や面積ばかりに意識が向き、本当に重要な条件を思い込みで解釈していたことが何度もありました。

課題文は、単に要求室の一覧表ではありません。

その建物に何が求められているのかを読み取ることが大切です。

ランクⅢだった頃の私

「要求室は全部ある。」
「面積も合っている。」
「駐車場、屋外施設も計画してある。」

そこまで確認して安心していました。

しかし、建物全体として課題条件を満たしているかという視点は足りていませんでした。

合格した年の私

合格した年は、要求室だけではなく、

「この建物で何を実現することが求められているのか」

を意識しながら課題文を読むようになりました。

部屋ではなく、部門で考える

これは私が最も大きく変わった部分です。

「部門によるゾーニング」という考え方自体は以前から意識はしていました。

資格学校でも当然教わっていました。

それでも、エスキスが始まると、

「この部屋をどこへ入れよう」
「あと○㎡足りない」

そんなことばかり考えていました。

その結果、廊下はガタガタになり、部門もまとまらず、利用者動線と管理者動線も整理されない平面になっていたのです。

一級建築士ドル
一級建築士ドル

スパン割さえ間違わなければ、部屋の配置が楽になって合格できるものだ。

と思っていました。

ランクⅢだった頃の私

建物全体ではなく、一室ずつ配置することに意識が向いていました。

部屋は入っていても、建物としてのまとまりがありませんでした。

合格した年の私

2025年の本試験では、最初に中廊下を軸として考え、その南北に必要な部門を配置することを意識しました。

すると、

  • 執行部門
  • 議会部門
  • その他部門
  • 設備部門

が自然に整理されました。

結果として、廊下も整理され、まとまりのある平面になりました。

今振り返ると、合格した理由は特別なテクニックではなく、建物全体を組み立てる視点を持てたことだったと思います。

確認しているポイントが違う

ランクⅢだった頃の私は、エスキスが終わると、

  • 要求室の数
  • 面積

ばかり確認していました。

もちろん、それも大切です。

しかし、それだけでは建物全体の完成度は分かりません。

ランクⅢだった頃の私

ランクⅢだった頃の私は、要求室や面積に間違いがないかばかり確認していました。

しかし今なら、最初に見るのはそこではありません。

合格した年の私

要求室や面積を確認する前に、

  • 部門が整理されているか
  • 利用者動線と管理者動線が成立しているか
  • 建物全体にまとまりがあるか

を確認するようになりました。

確認する視点そのものが変わったことは、大きな変化だったと思います。

エスキスを途中で終わらせてしまう

時間がなくなると、

「これ以上考えても仕方ない」

そう思って作図へ進んでしまうこともありました。

しかし、その違和感は作図を始めても消えません。

むしろ、図面を書きながら修正することになり、さらに時間を失っていました。

ランクⅢだった頃の私

エスキスよりも、作図時間を気にしていました。

一級建築士ドル
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課題文の読み取りからエスキス完了までで、2時間で終わらす。

2時間でまとまらなければ、その中で一番良さそうなエスキスで進める、と決めていました。

合格した年の私

作図時間を短縮する練習を続けたことで、エスキスに時間を使えるようになりました。

違和感が残るうちは作図に入らない。

その意識も合格につながったと思います。

まとめ

私は一級建築士製図試験で、6回ランクⅢを経験しました。

だからこそ言えるのは、ランクⅢになる人は能力が低いのではないということです。

私自身も、部門によるゾーニングという考え方は知っていました。

それでも実際のエスキスでは、部屋を一つずつ配置することばかり考え、建物全体を見ることができていませんでした。

知識が足りなかったのではなく、考える順番が違っていたのです。

私は部門によるゾーニングという考え方を、特別新しく学んだわけではありません。

資格学校でも教わっていましたし、知識としては知っていました。

それでも、実際のエスキスになると部屋を一つずつ当てはめることばかり考え、建物全体を見ることができていませんでした。

8回目でようやく、「建物をまとめる」という当たり前のことを、本当の意味で実践できたのだと思います。

もし今ランクⅢが続いているなら、一度「部屋」ではなく「建物全体」を見てみてください。

私は、その視点が合格につながりました。

ABOUT ME
一級建築士|ドル
一級建築士|ドル
ランクⅢ研究所 所長
私は一級建築士設計製図試験に8回挑戦し、ようやく合格しました。 何度もランクⅢを経験したからこそ、「なぜ落ちるのか」「どうすれば合格できるのか」を考え続けてきました。

このブログでは、エスキス・課題分析・製図の考え方など、当時の自分が知りたかったことを、実体験をもとに発信しています。
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