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設計製図試験で「素直に読む」ことの大切さ|7回落ちて気づいた課題文の読み方

一級建築士ドル
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この記事を書いた人|一級建築士ドル

一級建築士設計製図試験に7回不合格、8回目で合格。

ランクⅡが1回・ランクⅢを6回、角番落ちを2回経験しました。

現在は、その失敗と合格までの経験をもとに、設計製図試験の考え方を発信しています。

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「もっと素直になれ。」

これは一級建築士製図試験に落ち続けた私に対して、会社の先輩から何度も言われた言葉です。

当時はその意味がよく分かりませんでしたが、製図試験に合格した今、ようやくその大切さが分かった気がします。

じつはこの「素直」という言葉は、設計製図試験でもとても重要です。

しかし、私自身も最初は、

「ちゃんと読んでいるのに何が違うんだろう」
「いや、私は十分素直だと思いますよ。」

と思っていました。

  • 課題文は最初から最後まで読んでいる。
  • 要求室もしっかり確認している。
  • それでも落ちる。

そんなことを繰り返しながら、ランクⅢを6回も経験しています。

しかし今振り返ると、私は課題文を読んでいたのであって、課題文を素直に受け止めてはいませんでした。

この記事では、私が設計製図試験に7回も不合格を重ねる中で気付いた「課題文を読んでいるのに落ちる理由」についてお話しします。

実際に私が2025年本試験の課題文をどのように読み、何を考えていたのかはこちらの記事で詳しく紹介しています。

▶︎ 一級建築士設計製図試験の課題文の読み方|「条件」ではなく「建築」として読む

「素直に読む」の意味

私は何度も製図試験を受験しましたが、「素直に読む」という言葉の意味がずっと分かりませんでした。

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落ちるたびに上司から、

「もっと素直にならないと」
「素直さが足りない」

と言われ続けてきました。

課題文は最初から最後まで読んでいる。
要求条件も確認している。

それでも「素直に読め」と言われる。

何を直せばいいのか、本当に分かりませんでした。

当時の私は、「文章を読むこと」が素直に読むことだと思っていました。

合格した今、俯瞰してこの試験を振り返ってやっと分かりました。

本当に求められていたのは、「文章の先にある建物をその用途や建築主の立場で考えること」だったのだと。

「名峰・湖に向けて計画する」を読み違えた、2017年本試験のミス

私自身、条件違反で不合格になった経験が何度もあります。

2017年の宿泊施設課題では、課題文に「客室は名峰・湖に向けて計画する」という条件がありました。

しかし私は、その客室をまったく違う方向へ配置してしまいました。

課題文を読んでいなかったわけではありません。

要求の室数を確保するために、配置しやすい計画にしているうちに、条件が頭からすっかり抜け落ちていました。

そして気付けば、「山の眺望を見るのも良いよね。」と、自分で勝手に納得して計画を進めてしまっていたのです。

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富士山を望める立地のリゾートホテルなのに、肝心な富士山が見えない客室を計画したようなものです。

「客室をどこに配置すれば、この宿泊施設として自然なのか」という視点が抜けていました。

文章は読んでいても、建物を読めていなかったのです。

実は、このような思い込みによる失敗は2017年だけではありません。

振り返ると、他の年でも同じように「課題文を読んでいるつもり」で読み違えていたことがありました。

その失敗については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶︎ 不合格カルテ2015|課題文より自分の考えを優先してしまった

▶︎ 不合格カルテ2016|屋上広場の上に3階を乗せてしまった話

▶︎ 不合格カルテ2017|「全客室は眺望に配慮」を読み飛ばしてランクⅢ

多年度受験生ほど難しく考えてしまう

受験回数を重ねるほど、課題文を素直に読めなくなることがあります。

過去の本試験を思い出したり、資格学校で解いた課題に当てはめたり、その結果、目の前に書いてある課題文より、自分の経験を優先してしまう。

これが、多年度受験生に一番多い落とし穴だと私は思っています。

  • 課題は毎年違います。
  • 敷地も毎年違います。
  • 要求も毎年違います。

だからこそ、毎年違う建物が求められています。

それなのに、過去の経験を当てはめようとすると、目の前の課題文が見えなくなってしまいます。

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「クライアントの要望に応える」

これを意識することが「素直になる」ということなのだと思います。

これまで解いた課題を捨てる勇気

本試験時のエスキスで一番大切なのは、資格学校で解いた課題を忘れることです。

「あの課題ではこうだった。」

その記憶は、一度横に置いてください。

見るべきなのは、今、目の前にある課題文だけ。

毎年、条件は少しずつ違います。

その違いを素直に受け止めることが、エスキスの第一歩です。

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私が8回目の設計製図試験に合格した時のエスキス手順はこちらの記事で紹介しています。

あわせて読みたい
2025年本試験③一級建築士製図試験|本試験当日のエスキス手順を公開
2025年本試験③一級建築士製図試験|本試験当日のエスキス手順を公開

まとめ|エスキスのミスは、課題文を読んだ瞬間から始まる

エスキスは、設計製図試験の中で合否を左右する最も重要な時間です。

そして、その合否を左右するのは、課題文を読んだ瞬間から始まっています。

課題文を読んでいるつもりでも、自分の経験や思い込みを優先してしまえば、本当に求められている条件を見落としてしまいます。

私自身、7年間そのことに気付けませんでした。

だからこそ今、受験生の方へ伝えたいことがあります。

「今年はどんな建物が求められているのか。」
「今年の建築主は何を求めているのか。」

それを意識してほしいと思います。

そしてその答えは、必ず課題文の中に書かれています。

課題文を、建築主からの要望書だと思って読むだけで、課題文の見え方がきっと変わるはずです。

私自身、このことにもっと早く気がついていれば、もう少し早く一級建築士になれたのだろうと思っています。

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「それじゃあ、実際にどう考えればいいの?」

そう思った方へ。

私が合格した年に、本試験で実際に何を考えながら課題文を読んでいたのかは、こちらの記事で紹介しています。

▶ 課題文を建築として読む

そのあと、

▶ 4色マーキング法

▶ エスキスの手順

の順で読むと、私が合格した年の考え方がつながると思います。

本試験では、エスキス中にその考え方を忘れてしまうことがあります。その原因については、こちらの記事で詳しくお話ししています。

あわせて読みたい
ランクⅢになる人の共通点|私が6回ランクⅢだったから分かった、本当の原因
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私自身、設計製図試験に何度も不合格となり、8回目でようやく合格しました。

勉強方法のことでも、本試験の失敗でも、「ちょっと誰かに聞いてほしい」くらいでも大丈夫です。

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ランクⅢ研究所 運営者
私は一級建築士設計製図試験に8回挑戦し、ようやく合格しました。 何度もランクⅢを経験したからこそ、「なぜ落ちるのか」「どうすれば合格できるのか」を考え続けてきました。

このブログでは、エスキス・課題分析・製図の考え方など、当時の自分が知りたかったことを、実体験をもとに発信しています。
ー 2025年合格時 ー

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2025年 本試験体験記
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