2025年本試験②一級建築士製図試験|私の4色マーキング術

私は8回目の設計製図試験でようやく合格することができました。
過去の敗因は、読み落としが主なところでした。
この記事では、過去の私の実体験から読み落としを極力少なくできた4色マーキング方法をご紹介します。
一級建築士設計製図試験で、多くの受験生が悩むことの一つが「課題文の読み落とし」ではないでしょうか。
- 要求室の面積
- 階指定
- 動線条件
- 細かな計画条件
製図試験では、限られた時間の中で大量の条件を読み取り、それをエスキスや作図に反映させなければいけません。
しかし、本試験では緊張や時間制限もあり、普段なら気付けるような条件でも見落としてしまうことがあります。
私は一級建築士設計製図試験を8回受験し、ようやく合格することができました。
何度も不合格を経験する中で感じたのは、単純な作図力や計画力だけではなく、
「条件違反や読み落としをいかに防ぐか」
ということの重要性です。
その対策として、私は3回目頃から課題文の4色マーキングを取り入れました。
実際に使っていたマーカーがこちらです。

もちろん、4色使ったからといって絶対にミスをしないわけではありません。
実際、合格した2025年本試験でも読み取り不足によるミスはありました。
それでも、課題文から必要な情報を素早く探し出すためには、この方法は非常に有効だったと感じています。
今回は、私が実際の本試験で使用していた4色マーキング方法について紹介します。
課題文マーキングは「読む」より「探す」ために行う
これは2025年の本試験です。
こんな感じで色分けしています。

製図試験では、課題文を一度読んで終わりではありません。
・エスキス中
・作図中
・記述を考える時
・見直しの時
何度も課題文を見返すことになります。
そのたびに全文を読み直していては、時間がいくらあっても足りません。
重要なのは、「必要な情報がどこに書いてあるか、すぐ分かる状態」にしておくことです。
そのため私は、課題文を4種類に分類してマーキングしていました。
青色|絶対に外せない重要条件

青色でマーキングするのは、計画の方向性を左右する条件です。
主に、
・動線指定
・階指定
・配置条件
・ゾーニングに関わる条件
・絶対に守るべき要求事項
などです。
例えば2025年の「庁舎」では、
・議場は3階に計画
・議場は無柱空間
・住民交流スペースは土日祝日も利用可能
・カフェは炊き出しに利用できる計画
といった内容を青色でチェックしました。
青色を見ることで、「この建物をどのように計画すべきか」という大きな方向性をすぐ確認できます。
ピンク色|記述にも使える重要ポイント

ピンク色は、青色ほど絶対条件ではありませんが、計画や記述に活用できる内容です。
例えば、
・省エネルギーへの配慮
・地域との関わり
・防災への配慮
・利用者への配慮
・建築計画上の工夫につながる文章
などです。
計画の要点等では、課題文に書かれている内容を利用して記述することも多くあります。
そのため、ピンク色でチェックしておくことで、「記述で何を書けばいいか分からない」という状況を減らすことができます。
ピンクで印をつけた条件を、図面と記述へどう繋げるのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

黄色|数字関係

黄色は数字関係です。
製図試験では、数字の見落としがそのまま条件違反につながります。
例えば、
・要求室面積
・席数
・駐車台数
・階数
・寸法
・高さ制限に関する数値
などです。
数字は文章の中に埋もれているため、後から探すのが意外と大変です。
黄色で統一しておくことで、
「要求面積はいくつだったか」
「必要台数はいくつだったか」
という確認がすぐできます。

黄色だけを追えば、文章全体から探す必要がなくなります。
オレンジ色|作図時に必要な情報

オレンジ色は、作図時に必要になる情報です。
例えば、
・受付カウンター
・机
・椅子
・書架
・傍聴席
・ゴミ置場
・総合受付
・室外機
などです。
エスキスでは覚えていても、作図に集中すると忘れてしまうことがあります。
とくに什器や家具の描き忘れは起こりやすいため、オレンジ色で目立たせています。

作図が終わったあと、オレンジ色だけを順番に確認すると、什器や家具の描き忘れを短時間でチェックできます。
なぜ4色も使うのか?
「4色も使うとマーカーを持ち替える時間がもったいないのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに、1色や2色の方が持ち替える手間は少なくなります。
しかし、製図試験で怖いのは数秒のロスではありません。
怖いのは、
「条件を探す時間」
「読み落としによる手戻り」
です。
例えば、
「議場は何階指定だったか」
「屋上庭園の面積はいくつだったか」
「駐車場条件は何だったか」
という確認をするとき、色分けされていれば必要な情報へすぐ辿り着けます。
結果的に、課題文を読み返す時間を短縮することができます。

課題文は、試験時間内で何度も読み返します。
見返すときに、見たい情報がすぐに探せるメリットはとても大きいです。
重要なのは自分だけのルールを決めること
私は必要に応じて知りたい情報を4つのカテゴリーに分けて色分けしていました。
もちろん、4色マーキングが唯一の正解ではありません。
2色で十分という方もいると思います。
大切なのは、「見返しやすさ」です。
私は4色マーキングにしてから、ミスが大幅に減りました。
試験当日に、「この条件は何だったかな?」と迷っている時間は当然ありません。
- 青色=重要条件
- ピンク色=記述・計画ポイント
- 黄色=数字
- オレンジ色=作図情報
というように、自分の中で明確なルールを作っておくことが大切です。
マーキングしても読み落としは起こる
最後に注意点です。
4色マーキングをしたからといって、すべての条件を完璧に拾えるわけではありません。
私自身、8回目で合格した2025年本試験でも細かなミスはしています。
それでも合格することができました。
製図試験は、一つのミスだけで全てが決まる試験ではありません。
しかし、避けられるミスは可能な限り減らすべきです。
そのための方法として、私は4色マーキングをおすすめします。
- これから初めて製図試験に挑戦する方。
- 何度も条件違反や読み落としで悔しい思いをしている方。
一度、自分の課題文マーキング方法を見直してみてはいかがでしょうか。

エスキスの流れを詳しく解説
- 課題文をどう読むか
- 敷地図をどう見るか
- 屋外施設をどう計画するか
- 要求室をどう整理するか
一つひとつ考え方を見直し、積み重ねたことで、何年も続いたランクⅢから抜け出すことができました。

本試験当日に私が何を考えていたのか、を紹介した記事です。
それぞれの場面で実際にどのように考え、判断していたのかは、一つの記事では書き切れません。
このあと紹介する記事では、本試験で私が実際に行っていた手順や考え方を、一つずつ詳しく解説しています。
本試験を追体験するような感覚で、順番に読み進めていただければうれしいです。
▶︎ ②「要求条件の読み取り方」|課題文・敷地図の次は「屋外施設」を考える
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