2025年本試験⑤|本試験でやらかしたミス一覧|それでも合格できた理由
一級建築士設計製図試験は、ほんの小さなミスが命取りになる試験です。
試験終了後、
「もしかしたら、あの部分で落ちたかもしれない」
と不安になる受験生も多いと思います。
私自身、過去7回の不合格を経験する中で、数え切れないほどの失敗をしてきました。
そして8回目に合格した2025年本試験でも、決して完璧な図面を描けたわけではありません。
むしろ、復元図を見返すと、
「よく合格できたな」
と思うようなミスもあります。
この記事では、2025年本試験で私が実際に犯したミスを一覧で公開します。
これから製図試験を受験する方が、同じ失敗を繰り返さないための参考になれば幸いです。
私が犯したミス一覧
ミス①|延焼ラインの起点を間違えた
今回、一番不安だったミスです。
東側道路について、延焼ラインの起点を道路境界線から描いてしまいました。
その結果、
・窓を防火設備として表記
・ピロティ車庫に防火シャッターを表記
する対応をしています。
本来必要のない防火対応をしてしまいました。
試験終了後に気付き、
「これは致命的かもしれない」
と思った部分です。
ミス②|塔屋の緩和規定の数字を間違えた
塔屋について、道路斜線制限の緩和規定により制限を受けない計画でした。
しかし、図面への記載では、
「塔屋は建築面積の1/10以内」
と表記していました。
正しくは、
建築面積の1/8以内
です。
普段は理解している内容でも、試験本番では焦りによって数字を間違えることがあります。
数値関係はマーキングしていたにも関わらず、最後まで油断できませんでした。
ミス③|要求室名と違う表記をした
事務室について、
「事務スペース」
という名称で記載しました。
意味としては伝わりますが、課題文に記載されている要求室名とは異なります。
製図試験では、
「意味が通じるから大丈夫」
ではなく、
「課題文通りに書く」
ことが重要です。
ミス④|読み取り段階で重要事項を見落とした
2025年課題では、
「高さ制限への適合が確認できる情報」
という記載がありました。
私は読み取り段階では、
「3階建てなら隣地斜線にかかる可能性は低い」
と判断し、重要度を低く見ていました。
しかし、実際には抵触しない場合でも、
「確認できる情報を記載する」
ことが求められていました。
結果的には、作図時に思い出して記載することができました。
この経験から感じたのは、
条件は“該当するかどうか”だけではなく、“記載が必要かどうか”まで確認する必要がある
ということです。
ミスを振り返って感じたこと
復元図を見ると、私は決してミスゼロで合格したわけではありません。
むしろ、本番では誰でも何かしらのミスをします。
大切なのは、
「ミスをしないこと」
ではなく、
「致命的なミスを防ぐこと」
だと思います。
私が8回受験して感じたことは、一級建築士製図試験では、
・課題文の読み落とし
・階指定違反
・動線計画の破綻
・要求室の欠落
・面積不足
など、大きな計画ミスを避けることが最優先です。
細かな表記ミスまで完全になくすことは、正直難しいです。
ミスを減らすために私が意識したこと
最後の数年で特に意識したのは、
①課題文マーキング
重要条件を色分けし、必要な時にすぐ確認できる状態にする。
②エスキス手順の固定
毎回同じ流れで考えることで、本番の迷いを減らす。
③最後のチェック時間を確保する
作図終了直前は焦って描き足すより、
・階指定
・室名
・什器
・断面位置
・法規関係
を確認する時間を残す。
この3つを意識しました。
まとめ|完璧な図面より、合格する図面を目指す
8回受験した私が最後に伝えたいことは、
「完璧な図面を書こうとしすぎない」
ということです。
もちろんミスは減らすべきです。
しかし、本試験で大切なのは、100点満点の図面ではなく、合格基準を満たす図面を時間内に完成させることです。
私自身、2025年本試験でも複数のミスをしました。
それでも合格できました。
これから製図試験に挑戦する方には、ミスを恐れるよりも、
「どのミスが致命傷になるのか」
を理解して、対策してほしいと思います。
この記事が、少しでも皆さんの合格へのヒントになれば幸いです。
