一級建築士設計製図試験|本試験の私の時間配分「エスキス2時間・記述50分・作図3時間」
私は一級建築士設計製図試験に7回落ち、8回目で合格しました。
製図試験では、限られた時間の中でエスキス、記述、作図、見直しまで終わらせなければなりません。
私は、
「エスキスは2時間くらい」
「記述は50分くらい」
「作図は3時間くらい」
という時間配分を目安にしていました。
これは私が受験を始めた頃から資格学校で教わっていたことです。
でも、実際には2時間でエスキスがまとまらないことがあります。
というか、丁寧にエスキスをすれば2時間でまとまらないことの方が多いです。
これが本試験中なら、
周りでは記述を書き始めている人もいる。
それでも自分はまだエスキス。
こんな状況になると、あまりの焦りで汗が噴き出てきます。
それでも、描けなければ失格です。
私は過去の本試験では、納得できていないエスキスを強引に切り上げて、次へ進んでいたことが何度もありました。
この記事では、私が本試験で実際にどのような時間配分で進めていたのかを書きます。
私が実践していた製図試験の時間配分
製図試験では大きく分けて以下の工程で進んでいきます。
- 課題文の読み取り・マーキング
- エスキス
- 記述
- 見直し
- 作図
- 見直し

見直しのタイミングは、記述後、作図後の2回行っていました。
これらの工程をだいたい次のような時間配分で考えていました。

これは、私が受験していたときの目安です。
とくにエスキス2時間、作図3時間という数字は、かなり早い段階から意識していました。
資格学校でも、そのくらいを目安にしていたと思います。

ただ実際の試験では、
いつもその通りに終わるわけではありません。
課題文の読み取りは約5〜10分
課題文を読み始めてから、まずサラッと全体を確認します。
その後マーキングしながら再度読み込んで、時間にしておおよそ5〜10分ほどです。
細かいことを全部ここで考え切るというより、必要な条件を拾ってエスキスに入る感じです。
課題文の読み取りについてはこちらの記事で詳しく書いています。

エスキスは約2時間
エスキスは約2時間。
これが自分の中では一つの区切りでした。
ただ、2時間になっても終わっていないことがあります。
問題は、2時間になったからといって、自分の中で納得できるプランになっているとは限らないことです。
それでも、時間は待ってくれません。
エスキスがスムーズに計画できるようになる具体的な方法をこちらの記事に詳しく書いています。
「廊下真っ直ぐ」これが最もエスキス時間を短くできた考え方です。

この記事では部屋単体ではなく部門ごとに計画する考え方を詳しく書いています。

記述は約50分
エスキスをまとめたら、記述に入ります。
私は記述に50分くらいを見ていました。
私は元々字が下手くそで、本試験でもおおよそこんな感じです。
記述に時間を残すことと同じくらい、残した時間で何を書くのも大切です。
記述の考え方はこちらの記事で解説しています。


キレイに書く意識はしつつも、やはり本番では焦りが出て、
読めれば良い
伝われば良い
と、やや殴り書きになっていたと思います。
記述を書いた後に、もう一度課題文を読む
これは自分なりにやっていたことです。
エスキスをしている間は、どうしても目の前のプランに意識が集中しています。

改めて課題文を読むと、最初に読んだときには気づかなかったことに気づくことがあります。
「これ、ちゃんと入っているかな」
「こっちの方が良いかな」
と確認したり、改良するために、記述を書いた後にもう一度課題文へ戻っていました。
一度記述を書いて、少し頭を切り替えてから見返すことで気がつくことがあります。
作図をしてからでは修正が大変なので、私はこのタイミングの見直しはとても大事だと思います。
作図は約3時間
作図は、普段の練習では3時間くらいで終わるようにしていました。
なので、本番でも3時間くらいを想定しています。
ただ、合格した2025年の試験では、補足説明などをいつもより細かく書いたこともあって、3時間15分くらいかかったと思います。
その分、最後に残った時間は少なくなりました。

「本試験だから」という気持ちで、いつも以上にアピールポイントを書きがちです。
「いつも以上」を本番で意識してしまい、8回の本試験、全てがそうでした。
最後の確認は約20分
最初は最後に30分以上は残すつもりで考えていました。
でも、本番では先ほど書いたように、「いつも以上に」を意識してしまったことで作図に時間がかかり、実際には確認作業は20分くらいだったと思います。
最後の確認作業は、
- 条件違反がないか
- 図示の指定があるものをちゃんと描いているか
- 防火設備など、法規制に関するものに間違いがないか

チェックマークを付けながら、漏れがないかを確認していました。

特に細かい順番を決めていたわけではなく、残った時間で「落としたらまずそうなところ」を確認していました。
本試験中、エスキスが終わらないことがありました
問題は、この時間配分を意識したからといって、必ずしもエスキスが2時間で終わるわけではないことです。
落ちていた頃は、2時間になってもエスキスがまとまっていないことがありました。
「やばい、時間が押してる」
周りではもう記述を書き始めています。
「でもエスキスがまとまっていない」
限られた時間の本試験、エスキスをいつまでもやっているわけにもいきません。
描かなければ失格です。
だから、まだ納得できていなくても、時間になったら強引に切り上げていました。
1/400が描けずチビコマのまま作図していました
エスキスを強引にまとめても、1/400まで描けていないことがありました。
そういうときは、チビコマから作図していました。
当然、そのままスムーズには進みません。

作図をしながら、
「トイレが変なレイアウトになっちゃった」
「要求室の入口はどこにしよう」
こんなことを考えながら、いちいち思考が入って手が止まります。
細かいところを描いたり消したり、作図にも余計に時間がかかってしまいました。
しかも、時間に追われながら描くので、図面もきれいにはなりません。
エスキスに時間がかかったから、後ろの作業にも時間がかかる。
自分の場合は、そんな状態になっていました。
2025年、エスキスが自然と2時間でまとまるようになった
2025年、エスキスの進め方で強く意識したのが、「廊下をまっすぐ通す」ということでした。
その結果、2時間くらいで自然とまとまるようになりました。
また、作図でも線をまっすぐ引きやすくなり、作図時間の短縮にもつながりました。
「廊下をまっすぐ通す」ことについては、こちらの記事で詳しく書いています。

時間配分は知っていても、エスキスがまとまらなかった

私は、エスキス2時間、作図3時間という時間配分を強く意識していました。
それでも、エスキスがまとまらなければ、時間はどんどん押していきます。
本試験では、描きあげられなければ失格になってしまいますので、私は過去の本試験では何度も、エスキスを強引に切り上げて作図に入っていました。
2025年は、エスキスそのものがまとまりやすくなり、自然と2時間くらいで終わるようになりました。
時間配分を変えたわけではなく、エスキスの進め方が変わったことで、もともと決めていた時間配分に収まるようになりました。
私の場合は、そんな感じでした。




