一級建築士製図試験|8回目で合格した私の製図道具をすべて公開します

7回落ちた私が最後まで使い続けた道具です。
だからこそ、「なぜこの道具なのか」をお伝えしたいと思います。
一級建築士製図試験の勉強を始めると、多くの人が悩むのが製図道具です。
「おすすめのシャープペンは?」
「テンプレートは何を買えばいい?」
「高い道具の方が有利?」
私自身も7回の不合格を経験する中で、さまざまな道具を使ってきました。
しかし、8回目で合格したときに手元に残っていたのは、「これで十分」と思った少数精鋭の道具です。
今回は、2025年の一級建築士製図試験で実際に使用した製図道具と、それぞれを選んだ理由をご紹介します。
私が試験当日に使った製図道具

試験当日に机の上に並べていた道具がこちらです。
- 平行定規
- 三角テンプレート
- 三角定規
- シャープペン
- 蛍光ペン4色
- 電卓
- タイマー
- ブラシ
- 消しゴム
シンプルにこれだけで、これ以外使っていません。
以前はもっといろんな道具を試してきましたが、最後に残ったのはこれら少数精鋭の道具たちでした。

角ばかりある消しゴム「角消し」
0.5、0.4mmシャーペン
字消し板
ドラフティングテープ
これらも使っていたときもありましたが、結局合格した年の道具のメンバーはこれだけです。
だからこそ、「なぜこの道具を使っていたのか」を知っていただければと思います。
平行定規|学生時代から使い続けた相棒

私が使っていたのはコクヨのA2平行定規(TR-HHEF11)です。
専門学校へ通っていた頃から使い始め、そのまま受験期間を通して使い続けました。
受験期間中、「もっと良い平行定規があるのでは」と思ったこともあります。
8回も製図試験に挑戦している中で「故障したらどうしよう」と思ったこともあります。
しかし、何百枚も描き上げているにも関わらず、まったく問題なく最後まで使い続けることができました。
図面を固定するために、ドラフティングテープを使っていた時期もありましたが、マグネットで固定するだけでも十分でした。

学生時代からずっと使ってきたこの並行定規。
長く使い続けられるのでオススメです。
▶︎ コクヨのA2平行定規(TR-HHEF11)をチェックする
製図道具は途中で変えない方がいい
私も受験期間中は、「もっと良い道具があるのでは」と何度も考えました。
しかし、本番直前に道具を変えると、思った以上に違和感があります。
製図試験では、性能よりも「いつもの感覚で描けること」の方が大切でした。
長く使い続けた道具は、それだけで本番の安心感につながります。
学生時代からずっと使ってきたこの平行定規。
長く使い続けられるのでオススメです。
一番おすすめの道具|「三角定規型テンプレート」と「フローティングディスク」

もし受験生に一つだけおすすめするなら、この「三角定規型テンプレート」
これ一つで、三角スケールのように長さを測ることもでき、そのまま真っ直ぐ線を引くこともでき、並行定規を使いながら垂直に線を引くこともできます。
さらには、四角のテンプレートを使って柱も書けます。
これ一つで何役もこなしてくれるので、製図道具の中で一番「買ってよかった」と思える道具です。

道具を持ち帰る手間が減るので、間違いなく作図時間の短縮に貢献してくれます。
それと、もう一つが「フローティングディスク」です。
これを三角定規型テンプレートに貼ることで、定規を少し浮かせることになり、図面との接触面積を減らし、芯が擦れて図面を汚しにくくなっています。
横から見るとこんな感じです。

製図試験では、線の美しさだけでなく、図面をきれいに保つことも大切です。
これを貼るだけで完成後の、図面の綺麗さが大きく変わります。
この三角定規型テンプレート、それとフローティングディスク、この組み合わせがオススメです。
勾配定規|私は不要です。

勾配定規ってあった方がいいのかな?

私は必要と感じていなかったので用意していません。
「2017年リゾートホテル」の課題では2/10以上の勾配屋根が指定されていました。
勾配屋根だから勾配定規が必要、と思われるかもしれません。
しかし私は勾配定規を使わずに作図しています。
勾配屋根の描き方はとっても簡単で、数秒で描くことができます。

2/10の勾配屋根なら、横線を「10」引いて、横線を「2」引いて、それを結ぶと2/10の勾配屋根が描けます。

勾配定規を持っていない方は、わざわざ購入するほどの物ではないと思います。
シャープペン|0.7mm・B芯を使う理由

私が使っていたのはSTAEDTLER 0.7mmです。
芯はBを使用していました。
理由は、線にメリハリを付けやすいからです。
柱や壁は太く。
それ以外の線は力を抜いて細く描く。
0.7mmだから細い線が描けないということはありません。
逆に、0.5mmで太い線を描く方が難しいと感じています。

道具の持ち替えは少ない方が良いので、0.7mmを使いこなせると、これ一本で描き上げられるのでとても便利!
文字を書くのに太く感じる方は、0.5mmのシャープペンをご用意ください。
蛍光ペン|4色マーキングで課題文を整理

マーカーはノック式がとても便利です。
キャップ式だと、キャップを机から落としてしまったり、転がってしまったり、時間をロスしてしまいます。
試験中に集中力を削がれるので、片手ですぐに使えるノック式を選んでいました。
私は課題文を4色に色分けして読み進めています。
この方法は受験期間を通して定着した、自分なりのルールです。
詳しい使い分けについては、こちらの記事で紹介しています。
▶︎ 2025年本試験②|一級建築士製図試験 私の4色マーキング術
電卓|特別なものは必要ありません

電卓はごく普通のものを使っています。
面積計算ができれば十分です。
特別な機能よりも、普段から使い慣れていることを優先しました。
タイマー|時間管理のための必需品

製図試験では時間との戦いになります。
キッチンタイマーを使い、制限時間6時間半をカウントダウン形式で使用していました。
私はタイマーで、
- エスキス終了
- 作図開始
- 見直し開始
など、自分で決めた時間を常に確認していました。
焦らないためにも、時間管理は欠かせません。

私は「制限時間あと何分」の方が使いやすく感じていましたが、人によっては「焦っちゃう」ということもあると思います。
そういう人は、0から6時間半までのカウントアップで使われるのも良いと思います。
ブラシ|消しカスよりも「芯の粉」を払うため

ブラシは消しカスを払うためだけではありません。
私が特に気にしていたのは芯の粉です。
B芯を使うと、細かな黒い粉が図面に残ることがあります。
そのまま定規や手で擦ってしまうと、図面が黒く汚れてしまいます。
私は作図中もこまめにブラシを使い、芯の粉を払うようにしていました。
図面をきれいに保つためには、意外と重要な道具だと思っています。

たまに、同じクラスで常に図面が真っ黒な人がいました。
必死感が伝わる図面ではありましたが、綺麗な方が印象は良いのではないかと思っています。
消しゴムはお好きなもので
消しゴムには特別なこだわりはありません。
きれいに消えれば十分です。
それよりも、消した後の消しカスや芯の粉をしっかり取り除き、図面を汚さないことを意識していました。
そのため、私にとっては消しゴムよりもブラシの方が重要な道具でした。
心配なら字消しプレートも
まとめ|最終的に使った道具は限られている
私は7年間の受験生活で、いろいろな道具を試してきました。
最後に残ったのは一番高価な道具ではなく、もっとも効率の良い道具でした。
あの人の道具、なんだか凄そう。
あんな道具使ってるんだ、私も使った方が良いかな。
そう不安になる気持ちもわかります。
目新しい道具を探し続けるよりも、自分に合った道具を使い続けることの方が大切だと思います。
「この道具なら大丈夫。」
そう思える相棒を見つけることが、試験当日の安心感につながります。
もしこの記事が、これから製図試験に挑戦する皆さんの道具選びの参考になれば嬉しいです。
道具選び以上に、私が受験生へおすすめしたいのが「課題文の読み方」です。
実際に私は、最後まで使い続けた4色マーキングによって課題文の見落としが大きく減りました。
製図試験では、どんな高価な道具よりも、条件を正確に読み取ることの方が重要です。
その方法を詳しくまとめたのが、こちらの記事です。


